IMADR-JCブックレット14
平和は人権 -普遍的実現をめざして
「平和への権利」とは何か?現在国連では「平和への権利」に関する宣言の採択に向けた議論がすすんでいます。本書はその歴史的背景と意義を知るための必読の一冊です。
国際市民社会で「平和への権利」についての議論に関わってきた4人の研究者と、私たちIMADRの活動のテーマである人権、差別の諸問題に取り組む活動家による論考は、「平和への権利」について、そして平和に生きる権利の実現を妨げるものは何かについて考える糸口を提示してくれます。
巻末には、資料として、2011年3月に国連人権理事会から出された「平和への権利」に関する宣言に向けた中間報告書の日本語訳も掲載されています。
目次
【PartⅠ "平和への権利”の議論とその背景】
- 序文: 平和への権利-その性質と範囲 (マリオ・ホルヘ・ユーツィス)
- 「世界人権宣言」から「平和への人権世界宣言」 (テオ・ファン・ボーベン)
- 平和への権利と「平和的生存権」-人権の第四世代の形成期を迎えて- (武者小路公秀)
- 人民の平和への権利国連宣言のために (前田朗)
【PartⅡ "平和に生きる権利"を阻むもの】
- ダリット女性-貧困とグローバル化 (ブルナド・ファティマ・ナティサン)
- 統合されたヨーロッパで続発するロマ差別 (金子マーティン)
- アフガニスタン、女性差別と暴力の実態 (川崎けい子)
- 平和に生きる権利を阻むもの・沖縄 (喜久里康子)
- 子どもの商業的性的搾取の実態 (藤原志帆子)
- 排除され抑圧される朝鮮学校の問題より (江頭節子)
【資料編】
- 人民の平和への権利に関する人権理事会諮問委員会進展報告書(A/HRC/17/39)
- 人権および平和への権利をめぐるこれまでの世界と日本の動き
2011年9月刊
編集:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
発行:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
発売:解放出版社/A5判/170頁/ISBN 978-4-7592-6745-7
定価:1,200 円+税
* IMADR-JC会員特別価格:¥1,000(税込・送料実費別途)
10冊以上一括購入:1冊あたり¥1,000(税込・送料実費別途)
「現代世界と人権」シリーズ
IMADRが取り組むさまざまなテーマに関する論考や、主要な国際文書の日本語訳などの資料を掲載する実用的な書籍です。
現代世界と人権24
今、問われる日本の人種差別撤廃 -国連審査とNGOの取り組み
2010年2月に人種差別撤廃委員会が行なった日本報告書審査の全容が分かる本です。とくに、委員会の質問と日本政府代表の答弁からなる6時間に及ぶ審査の審議録を読めば、日本における人種差別撤廃の課題が国連でどのように関心をもって議論されているのかがよく伝わってきます。第1回審査(2001年)の記録である現代世界と人権15『国連から見た日本の人種差別』に続き、国際人権を基軸にしながら日本における差別撤廃の取り組みを検証すると共に、今後の方向を示す一冊です
目次より
パート1.審査前
人種差別撤廃条約 第3回~6回日本政府報告
人種差別撤廃委員会からの質問事項に対する政府回答
人種差別撤廃委員会からの質問事項に対するNGO回答
パート2.審査当日
NGOブリーフィング
人種差別撤廃委員会 日本審査全審議録
パート3.審査結果
審査を振り返って 審査にマイノリティコミュニティとNGOはどうかかわったのか(小森恵)
人種差別撤廃委員会ロビーイングに参加して-日本に求められている「変化」(和田献一)
アイヌ民族と人種差別撤廃条約(阿部ユポ)
人種差別撤廃委員会の報告と、勧告を受けて(知念幸見)
人種差別撤廃委員会に関する活動報告-在日朝鮮人に対する差別問題を中心に(師岡康子)
移住者、エスニックマイノリティ、そして難民の権利を求めて-日本政府CERD報告書審査の審査過程、結果、そして課題(細木一十稔 ラルフ)
人種差別撤廃委員会 日本審査総括所見監訳版
人種差別撤廃委員会の「総括所見」について(村上正直)
国内人権機関の新設-日本の人権救済制度の質的充実に向けて(山崎公士)
資料編
あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約(人種差別撤廃条約)
人種差別撤廃委員会 一般的勧告1~33
2010年9月刊
編集・発行:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
発売:解放出版社/A5判/363頁/ISBN 978-4-7592-6736-5
定価:2,300円+税
(アウシュヴィッツ国立博物館常設展示・展示物カタログ・日本語版)
第2次世界大戦下におけるナチス・ドイツによる「ホロコースト」は、ユダヤ人だけではなく、スィンティやロマと呼ばれている人びと(日本では「ジプシー」と紹介されているが、この呼称には差別的な意味合いが含まれる)もアウシュヴィッツをはじめとした強制収容所で50万人以上が虐殺された。
日本ではスィンティやロマ虐殺の事実がほとんど知られておらず、また、現在ヨーロッパ各地でスィンティやロマが被っている差別の実態についても無関心な状況にある。
本書は、このような歴史と現状に鑑み、ポーランドのアウシュヴィッツ国立博物館常設展示「ナチス体制下におけるスィンティとロマの大虐殺」の展示物日本語版カタログとして刊行したもの。
目次:
序文
はじめに
「スィンティとロマ」という呼称について
第1部
ドイツ帝国におけるスィンティとロマの迫害:排除、権利剥奪、追放
- ナチス独裁体制の構築
- 人種主義イデオロギー
- 全面登録:「人種優生学研究所」
- 地方自治体設置の拘禁施設
- 排除の形態
- 労働市場からの除外/教育現場からの除外/国防軍からの除外
- 強制収容所制度の発展
- オーストリアでの迫害
- 殲滅のための組織:「帝国公安本局」
- 占領下ポーランドへの最初の追放
- ゲットーと強制労働収容所にて
- ウッジ・ゲットーのスィンティとロマ
第2部
ナチス占領下ヨーロッパでのスィンティとロマの大量虐殺
- チェコスロヴァキア
- ポーランド
- フランスとベルギー
- オランダ
- イタリア
- ユーゴスラヴィア
- ソ連
- ルーマニア
- ハンガリー
- 地図にみるスィンティとロマの大量虐殺
第3部
絶滅収容所アウシュヴィッツ・ビルケナウ内収容所区域BⅡe区域:「ジプシー収容所」
- アウシュヴィッツのスィンティとロマ「ジプシー収容所」設立以前
- 1942年12月26日のヒムラーによる追放令
- 養護施設から追放されたスィンティとロマの子どもたち
- アウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅収容所BⅡe区域へのスィンティとロマの到着
- 「ジプシー収容所」の被拘禁者「帳簿」
- 「ジプシー収容所」の位置と構造
- 生き永らえるための日々の闘い
- 大量殺戮の犠牲者たち
- 強制労働
- ナチス親衛隊によるテロ
- メンゲレの人体実験
- 自己防衛と抵抗
- 1944年8月2日から3日にかけての「ジプシー収容所」の「粛清」
- アウシュヴィッツで選別され、ほかの収容所へ転送されたスィンティとロマのその後の運命
付録
- バルトシュフスキ教授による挨拶/展示会開会式の写真
- 展示会図面/展示会風景
2010年2月20日発行
編者 ロマニ・ローゼ
訳者 金子マーティン
発行 反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
発売 株式会社 解放出版社
定価 4000円+税
ISBN978-4-7592-6729-7 NDC234